ダンガードA
秋田書店 SUNDAY COMICS 全2巻
第1巻 初版昭和52年11月5日
(あらすじ)
かつての地球と同じ環境の惑星プロメテへの移住計画、プロメテ計画。この計画を巡り、エリートだけを重視するドップラー総統と大江戸博士とが対立するのだった。
プロメテ計画の第1歩であるテストロケット数機の打ち上げ、その一番機には一文字断鉄が乗っていた。打ち上げられたテストロケットは、軌道に乗ったところで、全てが爆発生存者もなく、失敗に終わった。
ドップラー総統は、自分の正当性を訴え、一文字断鉄は裏切り者として世界へ訴えた。汚名を着せられた断鉄の息子”タクマ”は歯を喰いしばり、父の意志を引継ぎ、宇宙飛行士になる。
ドップラー総統の妨害に合いながらも大江戸博士は独自にプロメテ計画を進める。飛行訓練中のタクマはドップラー爆撃機から攻撃を受ける。撃墜されたタクマを助けたのは、鉄仮面の男。キャプテン・ダンだった。キャプテンダンは、ドップラーから逃亡し、過去の記憶が一切なかった。この時から、キャプテン・ダンはタクマの教官となり、一人前の宇宙飛行士になる為のしごきが始まった。
第2巻 初版昭和53年4月30日
(あらすじ)
ドップラーからの妨害の無差別攻撃が激しくなり、それにより環境破壊も進んでいった。そんな中ジャスダム基地が姿を現す。
タクマが単独で戦闘ブイ7号の乗り込んで海に出ている時に、ドップラーの海底艦隊に捕まってしまう。ドップラーに捕まったタクマは副総統ヘチと共にドップラー1号で、惑星プロメテへと連れて行かれる。
タクマの危機を知ったキャプテン・ダンはタクマの捕まっているドップラー1号を追った。次にドップラー総統の乗ったドップラー2号がプロメテへ向けて飛び立ち、ジャスダムも後を追った。
プロメテへ着いたジャスダム。大江戸博士たちが見たのは、自然の中で砕け散ったドップラー1号と2号だった。
生存が絶望だと思っていたタクマはキャプテン・ダンが助け出し、二人とも無事であった。無事を喜ぶのも束の間で、そこにやはり生きていたドップラー総統が、銃でキャプテン・ダンを撃った。その時ドップラー総統は、不思議なエネルギーを浴びて息絶えた。
キャプテン・ダンの鉄仮面がはずれ、一文字断鉄の顔があった。断鉄はプロメテには邪悪な心を嫌う高等生命体が住んでいて、人間が手を出すべきではないと、言い残し命尽きた。タクマと断鉄の父子の対面は、哀しいもので終わった。
大江戸博士は理解し、プロメテとの友情と平和の印としてダンガードAを残す。この時初めて、ダンガードAの姿となってプロメテの大地に立った。
大体内容は、こんな感じです・・。(チョット省いてるかなぁ・・)
アニメの「ダンガードA]と違って、サライザーがダンガードAになってカッコ良く戦うシーンはありません。ジャスダム基地も2巻の中盤で姿を現し、戦闘シーンもそんなに無いです。
「ドップラー総統」が人間の自分勝手さと強欲さの象徴。それと相対しているのが、大江戸博士たち・・。人間の邪悪な心と良心の戦い自分はそんな風に思いました。だから、大江戸博士は、妨害攻撃されても耐えていたのでは・・。
ドップラーとの戦いの切り札として、ジャスダム基地の力の象徴のダンガードA。しかし、最後まで戦いには使わず、プロメテへ友情と平和の証として残して地球へ帰ります。
平和を願うには、自分から武器を置く。そうしなければ相手には伝わらない。そんな風に思いました。
「惑星ロボ ダンガードA」今読んでみるとカッコいいだけじゃなく、作者のメッセージが詰まってますので、読む方それぞれに色んな事を感じられると思います。
たかが漫画、されど漫画です。作者の想い、願い、伝えたいこと沢山つまっています。きっと、今読むと違った面白さもあると思います。
以上、ZERO独断の感想です。最後まで読んでくれた方、ありがとうございます(^^♪
これを読んで「ダンガードA」に興味を持って頂ければいち松本零士ファンとして幸せです。
次も独断で「松本零士」大先生の世界を紹介したいと思います。
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